JCMVP観察していた日記

my thoughts to JCMVP

JCMVPとCMVPの相互認証を取得した暗号モジュールHIBUN

IPAと米国NISTとの合意に基づく初の暗号モジュール共同認証を完了、ということでおめでとうございます。
JCMVPでの認証取得のセキュリティポリシーの目次までは丸っきり日本の政府機関を意識していない内容になっているように見えるのは気のせいです。ほら、日本のユーザーってローカライズに全然五月蠅くないですし、英語なんかできて当たり前ですからね。さっすがー、分かっているー。、って本当にそうなの。IPAが大々的にプレスリリースしているのに、JCMVPは明らかに副な扱いだよね。それで良いの。
また、このHIBUNシリーズ、AES、HMAC、SHS、SP800-90 DRBGと電子政府推奨暗号リストでいわゆる国産の暗号アルゴリズムを実装していないのも大きな目玉となっていますね。この内容でわざわざJCMVPで認証を取得する意味がさっぱり分かりません。あれ、日立製作所電子政府推奨暗号のストリーム暗号を複数開発していた筈だけど、まったく見当たらないのは何でなの。馬鹿にしてるの。
今頃JCMVPとCMVPの相互認証なんか意味ないと前も書いたけど、本当にそのまんまになっていて情けなくなってくるね。CMVPを正にして、ついでにJCMVPを副で取れば良いのですから。

JCMVPの委員名簿を見ると未来がないことがよく分かる。実際のベンダの人間が一人もいないっておかしくないの。民間人がいるといっても研究者だけ。そんな状況でJCMVPが普及したら凄いね。