JCMVP観察していた日記

my thoughts to JCMVP

JCMVPで認証された製品のセキュリティポリシーの違和感

JCMVPで認証された製品は一覧になっていて、そこからセキュリティポリシー(SP)と認証書が確認できるのですが、SPを読んでいると、とっても違和感を覚えるのです。それは、無理矢理な日本語訳とどうしても日本語にできなかったため、残る英語表記です。

たとえば、FIPS 140-2では、暗号モジュールが利用者に対して、少なくとも2つのロールを提供することを要求しており、それがCrytpo Officer RoleとUser Roleです。一般にいうと管理者権限とユーザ権限と考えられるので、そういう風に直せば良いと思うのですが、なぜか「クリプトオフィサ」。うぅん。。。さらにRoleを役割と直訳するのってどうなのですか。政府統一基準みたいに権限とか言った方がまだ分かりやすい気がします(政府統一基準の用語を使うのなら、正しくは「権限管理」になるかと)。

FIPS 140-3が発行されて、ISO/IEC 19790が更新される際には、もう少し日本語っぽくしてほしいです。今のままではとても一般的な開発者には理解されず、永遠に波及するとは思えません。
一般的な開発者に理解されるようになっても、需要が無いので認証を取得するモチベーションは変わらないと思いますが。。。